病院を舞台にした、三世代家族の危機
病気の親族を見舞うために病院へ集まった一家が、思いがけずテロ事件に巻き込まれる。ウォン・シンヨン監督の新作映画『ファミリー・フォース』は、ソウルの大規模病院を舞台に、祖父から父、息子へと続く三世代の元海兵隊員が、多国籍テロに立ち向かう姿を描く。
家族が集まる場所が、突如として危険な現場に変わる。身近な人を守ろうとする家族の思いと、訓練を受けた元海兵隊員たちの行動が交差することで、作品は家族ドラマとアクションの両方を展開する。
病院での見舞いが、三世代の元海兵隊員を巻き込むテロとの戦いへと一変する。
チャ・スンウォンとラ・ミランが夫婦役に
物語の中心となる夫婦を演じるのは、チャ・スンウォンとラ・ミランだ。チャ・スンウォンが演じるチョルドゥは、元海兵隊の上級曹長。父親が入院する病院を訪れたことをきっかけに、妻や息子とともにテロリストに立ち向かうことになる。
チョルドゥの家族には、「一度海兵隊員になったら、いつまでも海兵隊員」という信条がある。かつて身につけた規律や行動力が、非常時に家族を守る力として発揮される一方、家族の中でその信条がどのように受け止められるのかも、物語の見どころになりそうだ。
- チョルドゥ:海兵隊の元上級曹長。父親の見舞いに訪れ、テロ事件に巻き込まれる。
- イェブン:ラ・ミランが演じるチョルドゥの妻。三世代にわたる家族の精神的な支えとなる。
- 家族の信条:「一度海兵隊員になったら、いつまでも海兵隊員」。一家の行動を象徴する言葉だ。
緊迫感とユーモアを組み合わせる
監督を務めるウォン・シンヨンは、『鳳梧洞戦闘』や『サスペクト 哀しき容疑者』など、アクションを含む作品を手がけてきた。今回はその経験を生かしながら、激しい展開だけでなく、家族の関係や日常のやりとりを物語の軸に据える。
アクションコメディ(戦いや危機を描きながら、笑いも交える作品)では、危険な状況の緊迫感と、登場人物の人間味をどう両立させるかが重要になる。本作では、夫婦の会話や親子の関係が、テロに立ち向かう場面とどのように結びつくのかが注目点となる。
たとえば、家族が普段から抱えている小さな意見の違いが、緊急時の判断や連携に影響することもある。そうした日常の延長線上に危機を置くことで、壮大な事件だけではなく、家族それぞれの個性や関係性も描き出せる。
「元海兵隊員」という設定が生む家族の物語
本作の特徴は、主人公ひとりではなく、祖父・父・息子という三世代が同じ背景を持つことだ。世代を超えて受け継がれる海兵隊員としての誇りや規律が、家族の結束を強めるのか、それとも世代ごとの考え方の違いを生むのか。設定そのものが、物語に幅を与えている。
また、事件の舞台が病院であることも、家族の行動に切迫感をもたらす。病院は、患者や医療従事者、見舞い客など多くの人が集まる場所だ。自分の家族だけでなく、そこにいる人々をどう守るのかという状況が、登場人物たちに難しい判断を迫ることになる。
家族の絆と危機対応
危機への対応には、体力や訓練だけでなく、互いの性格を知り、役割を分担する力も必要だ。家族が長い時間をともに過ごしてきた関係は、緊急時に助けになる一方で、遠慮のない言い争いや誤解につながる可能性もある。作品は、そうした近しい間柄ならではの緊張とユーモアを描くことが期待される。
撮影は9月にスタート
映画の撮影は9月に始まった。物語の主な舞台となるのは、ソウルにある大規模病院。人の出入りが多い場所でテロ事件が起きるという設定は、閉ざされた空間での緊迫感と、多くの人を守る難しさの両方を生み出す。
現時点で明らかになっているのは、三世代の元海兵隊員が多国籍テロに対抗するという骨格と、チャ・スンウォン、ラ・ミランが夫婦を演じることだ。公開時期などの詳細は示されていないため、今後発表される追加情報が待たれる。
アクションの中で描かれる夫婦の呼吸
本作では、大規模な事件の展開に加え、チョルドゥとイェブンの夫婦としてのやりとりも重要な要素になる。危険に直面したとき、長年ともに暮らしてきた二人がどのように支え合うのか。ラ・ミラン演じるイェブンが家族の精神的な支柱として、どんな判断や行動を見せるのかも、物語の見どころになりそうだ。
アクション映画の迫力に家族の温かさやすれ違いを加えることで、単なる敵との対決にとどまらない作品を目指す『ファミリー・フォース』。三世代の連携、夫婦の相性、そして危機の中に生まれる笑いが、どのようにひとつの物語として結びつくのかに注目が集まる。



















